2006年7月21日 NO.96
テポドンとプレスリー



〜小泉ごまかし無責任政治の終焉〜

「プレスリーの館に行っている時にテポドンが飛んで来なくて良かった」。小泉首相は7月6日夜、公邸で自民党の武部勤幹事長らと会食した際にそう語り、出席者からは「首相は運が良い」と声が上がった。−7月7日付朝刊より−


9月に控える自民党総裁選をもって5年間にもわたる小泉政治が終了する。2001年5月、構造改革を進めるには、今の痛みに耐える必要があると「米百俵の精神」を力強く訴えた首相の言葉には確かに説得力があった。

 圧倒的な国民からの支持に支えられ誕生した小泉内閣。国民のみならず、わが民主党もその手腕に期待した。しかし、その実態は空虚で、一見分かりやいワンフレーズの劇場型政治に国民は騙され続け、国民生活に深刻な影響を与えた。くしくも、任期終了間際に飛び出した一国の宰相として耳を疑うような発言は、この5年間の無責任政治を象徴している。この5年間にわたる小泉政治で日本はどうなってしまったのか。

広がる格差社会

「格差があることは悪いことじゃない」と言い放った小泉総理。「富むもの」がますます富み、「富まざるものが」ますます貧困になる。こういった格差社会が進んでいる。

 ライブドアの堀江氏や村上ファンドなど、小泉政治が生み出した時代の寵児達は連日のようにメディアでもてはやされた。彼らの実体のない、金儲けのためだけに行うビジネスを助長し、利用までしていた小泉政治の罪は重い。公平な社会とは全く掛け離れた、金儲けして何が悪い、というような風潮を作り出してしまった。

 「任期中、消費税は上げない」という言葉にだけは国民は期待をしたが、それはただのごまかしに過ぎなかった。逆に言えば消費税さえ上げなければ実質的に増税になるようなことを平気でやってきた。

 国民年金保険料のアップと支給額の減額。酒税やタバコ税の見直し。配偶者特別控除の廃止、高齢者の医療費負担増等々。全て国民にとって重荷となる実質増税でしかない。

 国民に痛みばかりを強いて、低所得者や高齢者、障害者など社会的弱者ばかりに負担が増えるという結果がもたらされた。

ごまかし政治から実体のある政治へ

耐震偽装問題での不正に絡む政、官、業の癒着疑惑構造。防衛庁の省昇格の直前に吹き出した天下りによる官官談合。厚生労働省、社会保険庁の相次ぐ組織ぐるみの不正や無駄遣い。多数の不祥事が続出したにも拘らず、行政責任を問う姿勢が微塵も感じられない。そういった古い体質をぶっ壊す、と言っていたのは誰だったのか。

 思い返してみると、小泉政治とはごまかしだらけの無責任政治であった。言葉を巧みに操るものの実体はどこにもない。そうした点は先日逮捕された時代の寵児達と重なる。残ったのが格差拡大と国際社会から取り残された日本。「米百俵」「三方一両損」など、いかにも分かりやすい事を言って多くの支持を得たが、中身は弱者直撃の増税、地方切捨て、格差拡大ではなかったか。

 先に閉会した164国会後の記者会見で小泉総理は「自分は非情と言われ続けて来たが 国民には温情主義で政治を行ってきた。将来必ず評価される」と言った。高齢者をはじめ弱者が、目前に酷い増税、医療・福祉関係の負担増を強いられ、行政サービスの低下にむせぶ現状の何処に「温情主義」があるというのか。

 民主党は小泉政治にて空虚になってしまった政治を実体のある政治にしなければいけない。現状から目をそらさず、本当に今何をなすべきか政治の原点に立ち返らねばならない。

 小泉無責任政治の残した罪はあまりにも大きい。実体のある、弱者に優しい、本当に今この日本に必要なことを実践するため、伴野豊は民主党の政権交代に向けて全力を尽くしていく。

ばんの 豊

NHK総合【日曜討論】出演決定!

■ 放映日:7月23日(日)

9:00〜10:00


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