2005年2月25日 NO.82
光と熱を求めて



衆議院予算委員会をはじめ、国土交通、法務委員会で国のあり方を問う

 小泉総理が誕生してはや3年と10ヶ月。米百俵の精神から始まって、痛みに耐えて明日を良くしよう、民にできることは民に、地方にできることは地方に。スローガンとしては悪くないが痛みの向こうに何があるのか、総理から具体的に語られたことは未だ一度もない。構造改革なくして景気回復なし。確かにそうかもしれないが、改革の中身が近視眼的な経済・財政改革のみに偏っていないか。人が人として生きていくためには光と熱が必要なのではないか。光とは展望でありビジョンである。熱とは体温のぬくもり、あたたかさである。今の小泉内閣には中長期展望とあたたかさがあまりに欠如していないか。そうした中、2月22日、ばんの豊は衆議院予算委員会において一般質疑に立ち、国の財政、三位一体改革、社会資本整備、安心安全の国づくり、防災などの切り口で、構造改革の成果、および今後の日本のあり方について政府に問いただした。さらに続いて翌23日は国土交通、法務の各委員会で大臣所信に対する質疑に立ち、両分野における日本の方向性について問いただした。以下、予算委員会での質疑要旨をご報告する。

予算委員会での質疑要旨

Q.わが国は700兆円超の負債を抱え大変な状況にある。財政再建への道筋を具体的に説明していただきたい。

(谷垣財務大臣)2010年代初頭にプライマリーバランスを回復していくことを目標に、?無駄な支出を避ける、?税収について考える、?日本経済の体力向上により税収増を図るという3点を骨子に取り組んでいく。残った負債をどうするかという点については議論がはじまったところである。

Q.三位一体改革についての中長期の展望が見えてこない。たとえば道州制などの大きなフレームを示してはどうか。

(麻生総務大臣)基本的に正しい指摘であると認識している。実行に当たっては住民感情などいろいろ問題があるが、丁寧にきちっとやっていく必要がある。

Q.小泉改革の中長期展望を示す21世紀ビジョンは、どのあたりに目標年次をおいてどのようなことを考えているのか。

(竹中特命大臣)テーマにもよるが2030年がひとつの目標年次である。中身は専門家が検討中だが、人口減少時代に経済成長率はどうなっていくかといった大きな視点や、国際社会の中での日本の地位はどうなっていくかという視点を織り込んで四半世紀後の姿を示して欲しいと思っている。

Q.子どもが相次いで殺されるなど痛ましい事件が続いている。安全・安心推進本部の設置など国としてお金も人もつぎ込んでいくべきではないか。どのように安全安心社会を実現していくか。

(南野法務大臣)性犯罪者の実態把握、再犯に関する状況を調査する。また、犯罪者の処遇整備、社会復帰への支援体制の整備、関係当局間の情報の共有などの施策を推進していきたい。

Q.住宅だけでなく、学校、病院などの早期の耐震化促進が急務である。省庁の枠を超えて財政措置をできないのか。

(村田特命大臣)大いに進めるべきであり、補助率のかさ上げなどで対応している。

Q.小泉構造改革の痛みの向こうにどんな社会が実現するのか。

(細田官房長官)日本経済の立ち直りが第一である。また、経済的に自立できない人、犯罪等の社会不安は看過できないので、教育、再犯者対策などが大事である。

※当日の質疑の様子をインターネットでご覧になれます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/

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