梅雨も明けて夏本番、子どもたちは夏休みまっただ中。野党4党共同提出の内閣不信任案は否決され、192日続いた延長国会も明日が最終日。小泉首相vs抵抗勢力の見掛けだおしの対決と国会議員の疑惑ばかりが目立った第154回国会。次はいよいよ内閣改造と民主党代表選挙。大きな転機の予感。
ひるがえって地元では、先の19日、子供たちが夏休みに入ったその日の夜、教育をテーマに、ばんの豊サマーセミナーの2回目、ナイトセミナーが開催された。
今回は第154回国会で成立した重要法案とナイトセミナーの概要をお届けする。
今国会を振り返って
政府・与党が今国会での成立を目指した内閣提出法案の成立率は84.6%。自公保連立政権が発足した平成元年の通常国会以降、成立率は2年連続で92%を超えていた。しかし今国会は大きく下回った。
その理由は、鈴木宗男氏を始めとした一連の国会議員の疑惑。同氏はまだ議員であるが、辻本清美、加藤紘一、井上裕の三氏が国会議員を辞職し、宮路和明氏が厚生労働副大臣を辞職した。この追究のため時間が費やされ、42日間の会期延長を行ったにも関わらず法案審議が進まなかったこと。つまり、疑惑が審議を停滞させた国会であった。
さて、今国会で成立した重要法案の概要は下記の通りである。
【医療制度改革関連法案】
サラリーマンを3割負担とし、70歳以上の医療費自己負担を1割か2割とする。また、保険料算定をボーナスを加えた年収ベースに変更。政府管掌健康保険の保険料率を7.5%から8.2%に引き上げる。
【郵政関連法案】
日本郵政公社法案: 国営の公社で、郵便、郵貯、簡保を独立採算で行う公社とする。
信書便法案:民間企業に信書の送達を許可し、以下の2種とする。全国を3日以内に配達する「一般信書便事業」と地域参入の「特定信書便事業」。
【都市再生特別措置法案】
都市の再生を図るため、民間の活力を活用する。また、内閣総理大臣が本部長となる都市再生本部において、都市再生緊急整備地域を指定する。
なお、民主党は、医療制度改革関連法案、郵政関連法案は反対。都市再生特別措置法案は賛成であった。
さて、9月には内閣改造が噂され、民主党では代表選挙が行われる。いよいよ正念場を迎える小泉内閣と民主党。真に国民のための政治が実現できるよう全力で取組んでいく。
教育、教育、そして教育
「私の政権には三つの優先課題がある。それは、教育、教育、そして教育である。」 こう訴えて政権の座に就いたのがイギリスのブレア首相。今回、ばんの豊サマーセミナーのテーマは「教育」。講師の文部科学委員会理事・青少年問題特別委員の山谷えり子代議士はブレアの言葉を紹介することから語りはじめた。
ブレアが行ったのは、子供たちの生き方やものの考え方を育むために、教育に対してさまざまな角度からチェックし、成果の上がった機関、方法に対して評価を与え、また必要な予算をつけていくこと。教育に関する評価と情報公開を徹底し、モラル、学力の向上に目覚しい成果を上げたという。
日本の場合。今日、教育にかける予算のGDP比は先進国中で最下位。勉強量や学習意欲に関する比較調査でも、OECD中最低であった。次代の国際競争力について大変心もとないものがある。しかも、「ゆとり教育」の推進から、この25年で学習内容を半減。国語では朗読の時間が皆無に。言葉は声を出して体で覚えるもの。言葉は文化の根幹をなすことを思えば、日本の文化そのものが教育から失せていくとの憂いを抱かざるを得ない。
国際人であるためには、まず自らの国の文化を熟知すべき。山谷代議士は幼いころ、そう教えられたという。個の尊重といっても、基礎になるもの、拠り所がなければ、個そのものを自覚できないし、個性も発揮しようがないではない。その拠り所というのが自国の文化であり、基礎学力なのである。
いま、教育の現状に対して、多くの日本人が危機感を抱いている。その一つが「7・5・3問題」。小・中・高と進むにつれて、授業内容を理解している生徒の割合が激減していく、というもの。授業量や内容を減らす今日のゆとり教育を推し進める理由にもなっている。しかし、理解できないから内容を減らす、というのは本当の解決策ではない。本来なら、より丁寧に教えることが大切なはず。きちんと評価をして、フォローもする。基礎学力を養った上で、いろんな教育が受けられるようにしていくべき。
また、早期性教育での性差の行き過ぎた排除や、週刊誌でも取り上げられたピル副読本の問題等、現場における様々な課題を指摘した。
最後に、教育改革は直ちに断行すべき課題であり、そのためには政権交代が欠かせない、として講演を締めくくった。
政策発表会「ばんの豊と時代を拓く会」〜破竹の地域主権〜
9月19日開催!
場所:名古屋マリオットアソシアホテル
日時:2002年9月19日(木) 18時30分〜
※ お問い合わせは伴野豊事務所 (TEL0569-25-1888) までお願いいたします。