2002年4月15日 NO.43
 「澪つくし」本来、国会はそうでなければならない



 沢口靖子の代表作「澪つくし」。もともと澪つくしは「澪標」と書き、船が航行しやすくなるための海の道しるべのこと。
 この頃の国会は、澪つくしならぬ疑惑づくし。政治家のイメージはこれ以上ない程に最悪。これでもかと続く様々なスキャンダルは、マスコミが取り上げるネタとしては面白いかもしれない。しかし、それが政治不信を必要以上に大きくしていることにおいては、この世界に身を置く者として本当に辛いことである。
 一方、この国の行く末を考えて、こつこつと真面目に仕事をしている国会議員も決して少なくない。週刊誌やテレビのワイドショーでは取り上げられないものの、それぞれ委員会や部会も日々開催され、政策的な積み上げがなされている。今回は、そういった中でのここ最近の伴野豊の澪つくしぶりをご紹介したい。


家が人を苦しめる・・・シックハウス対策

 シックハウス症候群とは、家の中で発生するダニ・カビ・埃・気化性の化学物質等が原因で、体が不調になること。家の新築や増改築、引越しに際して発症することが多い。いわば、本来はひとを風雨から守るべき家が逆に人を苦しめるというもの。
 今国会において審議予定の建築基準法の一部を改正する法律案に、このシックハウス対策のための建築材料や換気設備の規制が導入される。そうした中、4月3日、民主党の国土交通部門会議において、シックハウス法案のヒアリングが行われた。
 居室内の空気中の化学物質濃度を低減することが発症の抑制に直結する。そのため建材の規制について、製造段階いわゆる入口で徹底的にやるべきであるが、業者のモラル向上という出口論も不可欠である。対策をしっかりと議論して万全な法律を整備する。政治の責任をしっかり果たしていきたい。



憲法と議会、そして選挙制度

 衆議院憲法調査会。憲法を通じてこの国のかたちの在るべき姿について議論する場である。伴野豊も委員としてこれに参画する中、4月11日、京都大学法学部教授の大石真氏を参考人に招致しての「政治の基本機構のあり方に関する調査小委員会」において、両院制と選挙制度のあり方についての質疑に臨んだ。
 大石教授は、多様な有権者の意思の反映という意味で両院制の維持を主張。しかし、現行の類似した衆参両院の機能や地位については再構成されるべきであり、或いはそれぞれの機能を選挙制度と関連づける必要性を指摘した。特に参議院に関してはより深刻な問題を有すると述べた。
 これに対し伴野は、5つのポイントに絞って質問した。はじめに、両院制について。スピーディーかつタイムリーな対応を可能とする意味で一院制に、という考え方もあるが、それは審議の進め方の工夫によるとして、逆に、こういう不確定性の大きい時代だからこそ、逆にチェック機能、見直しの重要性、とりわけ再現性の保障が必要であり、両院制の意味も大きい、と自らの考えを述べた。
 続いて、望ましい参議院の選挙制度、首相公選制について意見を求めつつ、選挙制度について話を進めた。その中で、健全な選挙制度の確立のために、メディアのあり方を議論する必要性を指摘し、また、技術革新にあわせた選挙制度を構築すべきとの考えを示した。そして最後に、被選挙権について、18歳に選挙権を拡大する際の兼ね合いとしてどうかを質した。
 大石教授は、再現性の重要性は同意しつつ、両院が同じ審議のあり方でやることが望ましいとは思わないとして、工夫を加える必要があると指摘した。また、選挙制度についても、両院が類似の制度をとる必要はないとの考えを示した。被選挙権の絡みでは、年齢差の意味そのものについて再考されるべきことが示された。
 立法府のあり方は、憲法においてもっとも重要なテーマである。国民の政治への関わり方を規定することと同義であり、この議論、更に深めていく所存である。



ごみ問題、名古屋にならって永田町も

 4月8日早朝。名古屋市ごみ減量部長の加藤正嗣氏を講師にお招きして、ばんの豊後援会主催の勉強会が開催された。
 3年前の藤前干潟の埋立中止から、「ごみ非常事態宣言」を出して以来、市民・行政が一丸となって目覚しい成果を挙げつつある名古屋市のごみ減量対策。その実情を、責任者を務める加藤氏から直にお伺いした。そこで感じたのは、単純なことだが、意識すれば、世の中は変えられる、ということ。ごみに、ぎりぎりまで追い込まれた当時の名古屋。市民の意識啓発が進んで、その成果は予想以上となった。いまでは、全国の先頭を走りつつある。
 一方、政界、永田町はどうか。構造改革どころか政治家の意識改革も遅々として進まない。相変わらずの金にまつわるスキャンダル三昧。永田町こそ「ごみ非常事態宣言」発動が必要でしょう。国民の皆さんの意識で政界のごみを一掃、といきたいものです。



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