1月31日より開会された第151回通常国会が6月29日閉会した。
密室で生まれ密室で引きずり降ろされた森内閣から、後がないという危機感の中、あれよあれよと誕生した小泉内閣へ、政権交代のような錯覚を思わせる激動の通常国会であった。
今国会では、教育三法案などの重要法案が可決されたものの、いくつかの重要法案が、自民党総裁選等の影響で次の国会へと先送りされることとなった。
今国会で成立した重要法案
[教育三法]
・ 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律
(内容)
保護者や地域住民の多様な意見を反映するため、教育委員会の活性化、公立高等学校の通学区域規定の削除等を行う。
・ 学校教育法の一部を改正する法律
(内容)
多様な教育を進めるため、ボランティア活動や、大学のとび入学等を促進する。
・ 社会教育法の一部を改正する法律
(内容)
学校・家庭・地域の連携を推進するため、家庭教育の向上や社会教育主事の資格緩和等を行う。
[確定拠出年金法](いわゆる日本版401K)
(内容)
掛金が個人ごとに明確に区分され、掛金とその運用収益との合計額をもとに、給付金額が決定される確定拠出年金を制定する。
[確定給付企業年金法]
(内容)
企業年金として、給付や積立てなどについて労使合意に基づき、より柔軟な制度設計を可能とする。
[土地収用法の一部を改正する法律]
(内容)
事業認定手続き前の事前説明会開催等により、事業認定の透明性の向上を図るとともに、報奨金払渡方法の簡素化等により収容手続きの合理化を図る。
「地方自治法等の一部を改正する法律案」「個人情報の保護に関する法律案」「永住外国人に対する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権等の付与に関する法律案」等の重要法案が提出されたものの、十分な議論がつくされず、次の臨時国会にて継続審議することとなった。
夏本番!恋の季節もいいけれど、いつまで続く恋愛ドラマ。
本日、13時10分、5ヶ月にわたる通常国会が閉会。年末の「加藤の変」を受けた今国会は、希望の光が見えない中でのスタート。
国会前半は、KSD問題、それを追いかけるようにして噴出した外交機密費問題、更には、えひめ丸事故時における森首相ゴルフ問題などスキャンダル山森内閣。国会の本来の責務である建設的な政策論議は全て先送り、暗澹たる状態であった。もうさすがに我慢も限界と、野党が提出した森内閣不信任案。与党は否決したものの、一方で森降ろしの大合唱。森首相では都議選、参議院選は戦えないという自民党の危機バネが働き、密室で生まれた森首相は、密室で引きずり降ろされることとなった。
それを受けて、国会開会中にもかかわらず、自民党は総裁選挙を実施し、国民の中に鬱積したストレスが、小泉純一郎というスターを誕生させた。
国民と小泉さんとの現状は、若いカップルの恋愛ドラマにどこか似ている。妹役マキコのやんちゃぶり、お惚け老人役塩ジイなど、配役もバッチリ。恋のはじまりだけにその過熱ぶりは、常軌を逸しているところもないでもないが、今のところは大目にみたい。主役の小泉首相自身がその支持率の高さに戸惑っている。恋はいつも突然に始まる。そのスタートは相手の欠点が見えず、恋は盲目と言われる所以である。
燃えあがっている最中に、恋した乙女に何を言ってもままならない。恋路を邪魔するつもりは毛頭ない。それが真のハッピーエンドになることを願うばかりである。ただ、純情な乙女が手玉にとられるようなことは願い下げである。言葉は悪いが、遊ばれているということなら、本気でないなら、黙ってはいられない。
いよいよ夏本番。7月12日公示、7月29日投票の第19回参議院選挙が行われる。小泉首相=自民党という短絡的な判断で、小泉さんの本当の抵抗勢力である自民党の議席を増やす結果になれば、それは小泉さん自身の首を締めることになる。国民の恋路を邪魔するもの、改革に抵抗するのは 一体誰なのか、国民それぞれが責任をもって、ご自身で冷静にご判断いただくことを願うばかりである。
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