2001年2月26日 NO.17
未来を託す子供たちのため
大人は、社会は何をなすべきか


 国会での伴野豊の朝は、連日8:00スタートの勉強会から始まる。今回は有意義な会合の中でも、とりわけ印象に残った幾つかを紹介する。一つは、櫻井よしこさん(国際ジャーナリスト)との、いまひとつは、ユニセフ事務局長キャロル・ベラミーさんとの意見交換である。櫻井さんからは、日本の未来のために今、子供たちに伝えなければならないことについて、ベラミーさんからは悲惨な環境にある世界の子供たちのお話をうかがった。
 また、子供たちに悪影響を及ぼしているものの一つに、この国のトップに居る大人たちの発言がある。伴野豊は21日、「国務大臣の私的発言に関する質問主意書」を内閣に提出、大臣はじめリーダーたちの軽すぎる発言に対して一石を投じ、その責を質した。




日本のこと、もっと学ぼう


 2月15日、櫻井よしこさんから貴重なお話を伺った。
 今、ゆとり教育が必要と言われているが、それは学ぶ時間を減らすことではない。今の教育改革においては「ゆとり=学習時間の削減」と捉えられがちである。
 自分の意志で学ぶことが必要である。櫻井さんは、基礎学力低下の懸念も示した。また「日本人は、日本のことを知らなすぎる。例えば、日の丸の歴史について、あの機会に皆さん何故知ろうとしないのか、非常に残念だ」と、櫻井さんは嘆いた。日本の歴史を知ることは、健全な意味での愛国心を育むために非常に重要なことである。
 学ぶことは、何も学校に限られたことではない。また、偏差値が高いことだけで学んだことにはならない。いろいろな方法で学ぶことができる。例えば、原爆ドームを訪れることで、そこで何かを感じ取る。戦争とは、日本の歴史とは、学ぶきっかけにもなる。遊びのなかでも学べる。人と接すれば必ず何かを学ぶことができる。
 日本人ならば、日本に住んでいるならば、日本のことを学ぶことは至極当然のこと、という櫻井さんのメッセージが心に残った。


子供を育てること以上の仕事はない

 22日、キャロル・ベラミーさんはじめ日本ユニセフ協会の方々と、世界の子供たちの現状について意見交換を行った。今回のセットは、元・国連ユニセフ職員で、伴野豊と同期当選の民主党・井上和夫 代議士のお骨折りにより実現した。貴重なお話をうかがいつつ、余りに厳しすぎる世界の子供たちの置かれている悲惨な現実に、深く考えさせられた。
 強制的に工芸品を作らされている子供、HIVにより親を失っただけでなく自らも感染している子供、紛争により難民となった子供、大砲掃除を強いられている子供、果ては少年兵士まで。まだまだ世界には、子供たちが大人の道具としてしか扱われていない国がある。それは本当に悲惨な状態である。「三つ子の魂百までも」といわれるように、子供時代の環境・経験は将来の人格形成に大きな影響を及ぼす。子供の人権をしっかり擁護し育む使命を果たさなければならない。
 一方で、日本の子供たちは本当に幸せなのだろうか、とも思う。物質的には十分恵まれているものの、なるべく考えない方が生きやすくなっているのではないか。そんな危惧を感じている。
 子供の問題を解決しようと思えば、親の(大人の)問題を解決しなくてはならず、親の問題を解くためには社会を、そして社会の問題のためには地球全体の課題に繋がってくる。この地上のどこかで起こっていることが自分の足元に影響し、また自分の身近なことが地球全体に及ぶ。或る時は身近な足元から、或る時は地球的視野から、未来について取り組んでいく必要性を痛切に感じているところである。


リーダーたちの軽すぎる言葉

 21日、伴野豊は「国務大臣の私的発言に関する質問主意書」を内閣に提出し国務大臣の在り方を問質した。
 昨今、リーダーたちの発言の余りの不見識は目に余るものがある。その言葉の軽さ、いいかげんさ、配慮の無さは、子供たちの教育にも悪影響を及ぼしている。これは、政治家そのものの存在価値を問うものである。
 一例を挙げる。扇 国土交通大臣は昨年の9月6日、外国人記者クラブにおいて、首都機能移転に反対の発言を行った。本来ならば、大きな政策転換である。しかし、その発言については、全く言いっ放しでしかない。具体的に政策的な議論をするわけでもなく、その後、この発言を基点に活動した形跡も全くない。そして、未だ思いつきの発言の責を負うものでもない。
 失言王ともいわれる総理大臣を筆頭に、自分の立場をしっかり認識してほしいと痛感する。何も、家庭内での発言まで問題にしようとは思わない。しかし、大臣たるもの、家庭の中以外、プライベートな発言などありえない。玄関を一歩出れば、即ち大臣として振舞うくらいの気概をもって当然。そもそも、言葉の軽さこそが政治の信頼を失墜させている。この現実をしっかりと認識していただきたいものである。
 なお、この伴野豊の質問主意書に対する内閣の答弁書は、3月5日に提出される予定である。


・詳しい資料等をご希望の方は、伴野豊事務所までお申し付け下さい。



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